大学生はノートをとらない

大学生は何をしているのか…講義を聞いているのか…聞いていないのか…大学生は何を考えているのか…何かを考えているのか…何も考えていないのか…

刑法(総論)~S大学~

関東某所のS大学にて行われている

「刑法(総論)」の講義の復習と自習まとめ①

6・14 ~イントロダクション①~

「『法』とは?『法学』とは?『法学に正解が無い』のはなぜ?」

⑴「法」とは「社会を支配するルール(社会規範)」の一つであり、その中でも特に社会のメンバーの間におこる利益の衝突を程よく調整することを主目的として存在する、国家の強制力に裏打ちされるルール

 「法」の存在は理論的には『法が求められるのは、ルールが無ければ万人が万人に対して自由に振る舞う「万人の万人に対する闘争状態=自然状態」が発生するためであり、そうなることを避けるために「社会契約=ある統治者に権力を認めることでその裁定により利益の衝突の回避を可能とするための契約」を結ぶ』という形で説明される

 

⑵「法学」=法に関する学問全般をさし、大別すると「新たに法を作ること」と「すでにある法の解釈をすること」の2つ

 (法を解釈する→法を適用するため法における文言の意味を明らかにすること)

 

⑶法の存在目的は「衝突する利益の程よい調整」であり、それには常に「利益とは何か?」そして「程よいとは何か?」の問題が付随し、かつ個々人の異なる価値観を「正しい価値観」お「誤った価値観」に区別することは困難かつ不可能であること(価値相対主義)が「一定の絶対的な正解」を導くことを不可能にしている故に「法学に正解は無い」と言われる

 

次回(~イントロダクション②~)から刑法について復習していく

 

参考文献:井田良『入門刑法学・総論 第2版』(2014/12/10 有斐閣

参考資料:S大学「刑法」講義配布レジュメ